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パルフェ

戯画が送るメイド喫茶運営アドベンチャー第二弾。
ショコラと同時に友人から勧められたが、俺の嗜好とは合わないがために積まれ続けた作品。
友人的にはこちらが本命らしいが・・・俺を満足させてくれるのか?

ファーストプレイ

ショコラを彷彿とさせるファーストインパクト。
細かいキャラの差異こそあれほとんど一緒の展開作り。なるほど・・・こういう見せ方もあるのか。

杉澤恵麻登場。
主人公の義理の姉。
主人公の兄と結婚したらしいが、未亡人とのこと。
朝は弱いらしく寝ぼけているが、昼を過ぎると姉らしいやさしい行動を取る・・・らしい。
ごめん、俺には無理だ。

どうやら主人公たちが経営する喫茶店はすでに閉店してるらしいが、結城誠介(ショコラの主人公の父親。こういうところでつながりがあると、前作やってる人 はうれしくなるよね。)が目をつけていたらしく、新しくオープンすることを勧める。
前回同様、棚から牡丹餅展開ですね。ここはとても戯画らしい。

夏海里伽子登場。
冷静に無表情に淡々と言葉(主に毒舌)を紡ぐ主人公の同級生。
ファミーユのフロアチーフにして、参謀。
紫色のセミロングに泣きボクロがエロティック。
・・・最近思うんだが、さりげなく毒舌キャラは俺のつぼなのか?

雪乃明日香登場。
ファミーユのバイトで知り合い、その後主人公の家庭教師の教え子になった。
背格好は小さく、髪型はショートポニテ。
そのアプローチは可愛過ぎる!

涼波かすり登場。
ファミーユ開店当初のスタッフで、フロアもキッチンも問題なくこなすスーパーウーマン。
黒髪の・・・セミロングか?
京都の老舗和菓子屋の娘で、夜中に主人公の閨に忍びこんで脱げなんて言ってくるお茶目な方。
その無邪気な笑顔は絶対洗脳効果があるだろ。(ぉ

え・・・プロローグ・・・だよね?初っ端から目が潤んで・・・
なんか今作は主人公がヘタレじゃない気がするぞ。
そしてさくさく話は進みオープニングへ・・・ってその前に登場した謎の女性の紹介してよ!?(汗

カトレアもとい花鳥伶亜登場。
キュリオ3号店で働くチーフ。
大きな黒リボンに金髪のツインテ。
ファミーユの前で挙動不審な行動してたかと思うと、いきなり喧嘩を吹っ掛けてくる。
ホットパンツにオーバニと俺の心を揺さぶる服装。
さらには声と性格もいい・・・これでロリっ娘だったら!

オープニング前に登場した謎の少女もとい風美由飛。
可愛い制服を着てみたかったという理由だけでバイト志願。
位置付けとしてはメインヒロインなのだろうが・・・前作の美里は明らかにメインヒロインじゃなかったし・・・
性格も歌が上手いということ以外はまんま美里ですし。
無理ではないが・・・他のキャラが魅力過ぎてどうでも・・・

板橋孝明登場。
キュリオの店長。花も恥じらう三十うん才・・・らしい。
実権をカトレアに取られている何とも頼りないとぼけた人。

さて・・・運営パートに入ったが・・・選択肢に店長室がない・・・
前作以上に運営パートを捨てやがったなw
前作と違い日付が飛び飛びなのが救い。前回の3カ月というのは以外に長かったから、さくさく進んでいくのがありがたい。

さて・・・プロローグからいやーな雰囲気はしてたけど、今回の地雷キャラは恵麻姉さんか・・・まったくやる気しねぇ・・・(ぁ

伶亜と由飛が姉妹であることが発覚!!
・・・まぁ、エクスクラメーション二つ付けて驚くようなことでもないし、なんとなく分かってたし・・・つまりは姉妹丼ってことですね!(ナ ニ

ん〜・・・里佳子も危ない雰囲気がするなぁ・・・地雷キャラが二人なんてことはないよ・・・ね?

どうやらルート分岐点はクリスマスイブらしい。
由飛NORMALルートって何?ノーマルじゃないルートもあるってこと・・・?
好きキャラでもないと二回ももたないぞ・・・

みぎゃあああぁぁあ!?あのキャラでそれは辛い!ごめん俺関係ない通りすがりだけど主人公に同情しちゃう。
うごふっ!?天然怖い天然怖い無意識化で俺を殺しに来てるよーガクブルガクブル。

・・・もしや、バッドエンド?

伶亜ルート

由飛ルート行こうと思ったのに、バッドを重ねるうちになぜか落ちてしまった伶亜。
この俺が目的の女の子を落とせないなんてぇぇぇぇぇぇ!!!
というわけで、急遽伶亜ルートへ。

さて・・・24日のルート分岐で仲良く話あった伶亜と由飛。そして伶亜と由飛とで築き上げられる三角関係。・・・あれ?
デレる伶亜。だしを取り終わった鰹節みたいなキャラになっちゃって・・・(ぇ

ただのネタキャラかと思いきや、板橋店長カッコよすぎる。「精神注入」には吹いたw

う、うーん・・・ネタは面白いけど、話は意地の張り合いでグダグダというか、もっと姉妹という関係を前面に押しだしてもよかったと思うんだけどな・・・

由飛ルート

由飛と伶亜はほとんどセットでフラグが立つらしい・・・やられた。
個別ルート入っても前半はほとんど伶亜と同じ展開。

そして物語の転。
どうやら由飛は音大生なのに、大学にはほとんど出ずに一度留年しているらしい。そしてもう一度留年すると退学処分。音楽に厳しいおじい様にフランスに連れ て行かれるとのこと。

うあ・・・うああああああああ・・・
久々にぼろぼろ泣かせていただきました。笑顔のままで。(怖
感動のシーンに笑わせるようなこと書くなよぅ・・・

かすりルート

さて、お次はサバサバした性格の和菓子屋のお姉さんを狙いましょう。
以外とこういう下ネタとか平気で話し合えるキャラは好きなんだよねぇ。

ひぃ!?
かすりの姉と恵麻姉さんが一触即発の雰囲気に。背景に龍と虎が見えそうだよ!
あなたも決して大きくはないのにそっちの反論ですか姉さんwww
やばいw俺この話好きすぎるかもしれないwww

ヘタレていく主人公。そして他のルートでもそうだったけど、じわじわと張られていく、里佳子の伏線。

板橋店長がかっこいいなんて・・・ゆゆしき事態だ(ぇ

以外とあっさり終わったなぁ・・・上二人がガトーショコラやザッハトルテのように甘く重い濃厚な話だとしたら、さしずめねっとりと口に絡んで、後味はさっ ぱり抜けるレアチーズケーキの様。

明日香ルート

さて、パルフェのメインディッシュをいただきましょう。

ルート入る前のキーイベントで泣かされそうになった・・・明日香・・・恐ろしい子!
たびたびイベントは見てきたが・・・アプローチがかわいいし、拗ねた態度が俺のつぼを刺激するし・・・ごめんなさい、つまり俺が悶死しましたw
ついつい虐めたくなるというか、甘えたくなるというか・・・よくわからないけどw

>>瑞奈 「・・・どうしてそこまでアク取りに執念燃やすのよ」
偶然と思いつきによって開始された鍋パーティー。セリフ通り伶亜は見事な鍋奉行でして爆笑。
しかし、なぜこんな不幸を吸着するんだ明日香は・・・愛し合いたいけどみんなの前では愛し合えないもどかしさ・・・抱きしめて慰めたくなるじゃないか。 (ぉ

私服が変わるのは初めてのパターンじゃなかろうか?
ちょwBGV何してるwww

なるほど・・・せんせにアプローチするために罠は張るが、リードはてんちょにしてもらいたいわけか。
そして持ち前の不幸吸着能力で毎回上手くいかないと・・・かわいいじゃないか!(おぉ

話の方向性としては伶亜と非常によく似ているが、質としては断然こちらのほうが上。
前回のすずの事例があるから話的にははずれかと思っていたが、俺がこういう演出が好きということを差っ引いても意外すぎるほどによかった。

恵麻ルート

さて、地雷キャラその一と思われる、おっとり天然義姉さん。
まったくもって好みではないので、気分は乗らないのだが、最重要キャラと思われる里伽子で気持よく終われるようにちゃちゃっと終わらさせてしまいましょ う。

うごぉぅ・・・ヘヴィーですぜ、姐さん・・・
ルート入る前から精神的大苦痛を負わせてくるとは・・・てか、コレって多分里伽子とだいぶ共通だよな・・・お前らやっぱり二人そろって地雷か・・・
・・・って 、はぁ?恵麻、里伽子TRUEルートって・・・?まさか3P?(絶対違

あー・・・・・・・・・ごめん、挫折していいですか?(マテ
俺の気分の乗らないキャラで、俺の苦手な感じの話だよ・・・マヂ勘弁してくれ・・・
あの・・・恵麻姉さん?目が病んでますよ?(ぁ
・・・なんかもう色々最低だ。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!?ナイ!このシナリオはアリエナイ!!

香奈子ぉぉぉぉお!!(違っ
はい、というわけでクリアしました。後半クリックの連打でw
いや、もう久々に心から受け付けないストーリーを見たよ。何度挫折しようかと思ったことか・・・orz
まぁ、この話の良かった点は里伽子が可愛すぎて、これから里伽子ルートをやる意欲がものすごく湧いたこと。(オイ

里伽子ルート

ひゃっほう!喜んであなた様の犬になります!(ぉ
というわけでクールビューティで、好意があるような態度を見せつつも、絶対に最後の一線を超えさせてくれない里伽子嬢を攻略。

あ・・・あああ・・・うああああああああああっ・・・(滝涙
これは・・・辛すぎる・・・どうしてこうなった・・・やるせなさすぎる・・・
・・・ってなんじゃこりゃあああああ!!(いいところでBADENDに落ちた

気を取りなおして攻略完了。
恵麻のときにも思ったけど、関係こそ違えど翠と香奈子の話の焼き回しに感じるんだよね・・・話の展開もエンディングも。
まぁ、ファンタジー要素がなくなったから、香奈子シナリオは厳密には違うけど。

評価


シナリオ
グラフィック
サウンド
システム
16
6
6
9


シナリオ

ギャグにしろシリアスにしろテンポが良くなって、個別キャラの話も全体的にショコラを大幅に超えてきて入るのだが、どうしてもショコラの焼き回し感は拭え ない。それが本当にもったいない。
そして、相変わらずラスボスはメイドさんじゃないことには遺憾を唱えたい。ライターの中では、それは何かしらのこだわりなのだろうか・・・?
メイド喫茶運営アドベンチャー謳っておきながら、実はメタを演出しているとか?いや、メタというほどの話でもなかったのだが。
まぁ、里伽子の話は突出していて、小説として出して一般の人に読ませても売れるんじゃないかというくらい切なく儚いラブストーリーだった。
逆にペアの恵麻さんは本当の意味での地雷だったw

グラフィック

ショコラ同様、えちしーんばかりのCGに頭を抱えたいですw
里伽子と明日香のCGはちゃんと物語を引き立ててるが、他キャラのCGはどうも印象に薄い。

サウンド

ピアノベースの曲が多いかな。
キュリオをモチーフにした店の音楽でありながら耳にやかましい感じで、店の雰囲気を想像するにあまり合ってない。しかし作品の雰囲気を考えると、まぁ無し ではないのかなという気もします。
俺としては前作の様な曲の雰囲気が好きだったため、ショコラに比べ少し残念ですが・・・

システム

セーブ数99(オート10)

非常に使いやすいシステムで形としては俺の中では理想型かもしれない。
ただ、実はおれ・・・右クリックはコンフィグ派なんだ・・・(ぁ

総評

シナリオ、システムはショコラを超えてきたが、それを活かす素材はちょっと残念な形に。
まぁ、ショコラと比較してばっかりなので真面目に。
きっかけこそは突然だが、物語メイキングは上手いとしか言い用がない。日常の何気ないやりとりの読みやすさ。そこから張り巡らされる伏線。そしてなにかあ ると気づかせながら、その何かを最後まで気づかせない視点の見せ方。しかもそれが不自然じゃない。だからこそ佳境で驚き、涙が流せる・・・
CGや音楽は安定してはいるのだが、印象に残らない、刺身のつまみたいな感じだった。

大当たりすることはなくともコレを嫌いという様な人は少ないんじゃないだろうか?
そういった感じの平均点から80点位の無難な作品。プレイする価値はおおいにあります。