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ゆめにっき


春休みにプレイしたフリゲのひとつ。なぜか久々にやりたくなってプレイしたら面白かったという・・・
春休みにプレイしたときは二度とやるかとまで思ったのにねw

ジャンルはドリームエミュレータ。
窓付きと呼ばれる主人公を操作して、彼女が見る夢の世界をさまようというとってもメルヘンなゲーム。
・・・と云えば聞こえはいいが、正直内容はとてもえげつないです。はっきり言ってホラーです。
また、目的も大してないので、彼女の見るホラーの様な夢の世界をひたすら歩かせられるだけです。
自分が初回プレーを楽しくないと思ったのはここで、目的が無くただマップを散策させられるということがある時を境に苦痛になります。
ただ、独特の世界観や魅力的キャラクター達により、たくさんの支持をうけているのも事実で、この世界を純粋に楽しめるようになるとより一層このゲームに深 みが出ます。

人に勧められてやるような作品ではないのですが、この独特な世界を自分で探索して、自分なりの話を創りだすのがこのゲームの魅力といえます。

そんなことよりさっさとエロゲレビューしろってことですよね!



せっかくプレイしたので、一応自分の考察を書いてみる。
↓以下ネタバレ反転
窓付きについて。
諸説では監禁とかひきこもりとかいろいろ言われてますが、自分は記憶を失っていたんじゃないかと思った。
扉の外に出られないのは、あとで語りますがトラウマのせいで、それが原因で記憶を失ったと。
エフェクト=記憶で、夢の中を探索するのは自分の中の記憶を知るため、日記に記録するのは、断片的な夢の記憶をまとめるため。
ちなみに自分の設定では小学校高学年から中学生くらいの多感な時期。

ポニ子との出会い。
数少ないまともに見える雪の世界。BGMも聞いていてとても癒されるし。恐らく窓付きがまともな精神状況の時の記憶だと思われる。
ポニ子の家に行くのに移動が遅くなる水の中を歩き、苦労してやっとポニ子家にたどり着きます、このことから窓付きは人とのコミュニケーションを取るのが苦 手だったのではないか?
その為同学年の知り合いは一人も居なかった。むしろ、荒野で鳥人間達のピクニックの輪に入れないことから、無視されるいじめを受けていたのではないだろう か?
そんなはぶられ窓付きにもひとりだけ友人がいた。それがポニ子だ。
ポニ子とは良く家に遊びにいく仲だった。
しかし、ある日ポニ子の家に忘れ物をした日にポニ子が自分の悪口を言ってることに偶然聞いてしまった。(これが64分の1に出現するウボァのイメージ)
明かりを消したとき、部屋のイメージが暗くなる・・・明かりが消えたのを表しているのと同時に彼女の内の黒さを表しているのではないかと思った。
このポニ子の本性を知った後いじめは本格化する。
先回りのかまくらがあることから、他人の家に行くことにも恐怖を覚えていたのかも。
かまくら子は幼少時の窓付きで、狭い空間で寝ている、無反応ということからこのとき引きこもったんじゃないかと。

モノ子とモノ江との出会い。
窓付きは引きこもりから転校することになり、その際森林セラピーによる治療を勧められて、田舎の方へと引っ越す事になる。(死体くんがいたような所。)
夢の世界の所々に森が多いのはこういう為ではないかではないか?
モノ子とは転校先で、人懐っこい彼女にいつしか心を許す様になる。彼女には落ち着いたしっかり者だけどシスコンの姉(モノ江)が居て、いつも3人一緒に遊 ぶようになる。
その日もいつもどおり3人で遊んでいたが、土砂降りになり慌てて帰路につく。
雨で視界が悪く、死体くんは赤信号に気づかず信号無視でモノ子を轢いてしまう。(雨だったと思ったのは、死体くんが水たまりの世界を抜けた先の道路にいる から)
二人とも死んでしまうが、窓付きの目には頭から脳漿を散らし、血が流されていくモノ子の姿しか目に入らず、鮮明に記憶する(これがドンドコの姿。)
一緒にその姿を見てしまったモノ江はショックから視界を失い、狂ったように笑い出す。そして死んだことが信じられずいつまでもモノ子を探すようになる。 (真っ暗なトンネルはモノ江の視界が無いことを表し、姿が消えるのはモノ子を探しふらふらするようになったから)

センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生(略してセコム先生)との出会い。
友人の死を目の当たりにし、精神的に塞ぎこんでしまった窓付きを助けたのは学校の先生(担任?)だったセコム先生だった。
優しくしてくれた窓付きはセコム先生に自分の拠り所を求める様になる。
セコム先生までの通路がたくさんの蔵書から知識。セコム先生が居る場所が宇宙船から自分をこの理不尽な世界から連れ出してくれる人という風に見えたのだろ う。
しかし、セコム先生には窓付きを受け止められるほどの器量はなかった。
窓付きがベッドに入って、アラームがなるとセコム先生がアワアワしているのは窓付きは自分の体を差し出そうと思ったんじゃないのだろうか?
そして何も決められないセコム先生に対する信頼の失墜を表したのが、宇宙船の墜落。船が落ちた後呆然としているのは窓付きを守れなかったセコム先生の後悔 を表しているのではないか?
似た様な別説で・・・というか可能性で、ベッドに入ってアラームがなるのが1/6ということから、妊娠してしまったがセコム先生は自分の役職の事もあり、 うろたえることしか出来なかったという可能性も考えてみた。
そして墜落した先の火星さんは濁った色の姿から精神が不安定な状態。目から涙が溢れていることからとても悲しんだこと。包丁で刺すと唯一傷が残ることか ら、この出来事(思い出)は既にすさんだ心でも、傷ついても決して忘れることが出来ないということを表しているのかなぁ・・・と。

その後について。
両親はセコム先生のことを多分責めたと思う。
でも、窓付きは失望こそすれ嫌いにはなれなかった。だから、セコム先生が責められてる姿を見てられなかった。
だから両親を刺してしまう。両親と喧嘩ができるような子だとは思えないので、行動は突然だった思う。
心臓を刺し、腹を裂き、手足を切断し、首を切り落とす。
目玉の世界の手足や顔はこの時のイメージ。
また地獄なんかに居る、首なしの太った物体は母親で妊婦だったのかと。
両親を殺した窓付きは自分で自分が信じられず発狂。精神的ショックから記憶失ったのではないかと。
キュッキュ君は血を拭いてるイメージ。部屋と同じ扉を開けると赤の王様が出てくるのは、自分を捕まえに来た警察のイメージ。(両方共未来に対する不安の現れ?

そして、全てを思い出してこんな記憶入らないでEDである。

鳥人間について
その他一般の人間全てを表している?
発狂鳥人間は警察。人を刺したら警察に追われるみたいな。

エフェクトについて
・ねこ・・・猫かぶり
・生首・・・ギロチンから悪いことをしたら首を落とされると思ってた?(ギロチン部屋発狂鳥人間だらけだし)
・めだまうで・・・モーションで手を握って目を隠すと、扉の世界に帰ってこれることから、視界を覆って自分の世界に引きこもってた?
・三角頭巾・・・透明になると捕まらない→死ぬと全てから逃げられると思ってた?
・かさ、信号・・・モノ子の死のシンボル。
・鬼、雪女・・・恐怖の対象?
・魔女・・・恐れられる存在?空を飛べることから、自由なイメージに対する憧れ?
・タオル・・・くしゃみのモーションから仮病?
・こびと・・・小さくなって逃げたい、気づかれたくないという意識?
・マフラーと帽子・・・子供の頃の記憶。
・ふとる・・・ストレスから過食症。
・のっぺらぼう・・・表情を失った?ポニ子の事件から表情では相手のことが分からなくなった?
・かえる・・・オタマジャクシを精子と考えた場合、それが成長した姿?
・ロングヘアー、ブロンド・・・おしゃれに対する憧れ。
・うんこヘアー・・・↑に対する現実。
・包丁・・・両親殺害時の凶器。
・笛・・・セコム先生が音楽の教師だった場合、一緒に演奏した?
・電灯、ネオン・・・自分も輝ける存在になりたかった?
・ぶよぶよ・・・胎児?

セコムマサダ先生まではそれなり話として成り立つけど、その後以降はかなり強引というか、イメージをこじつけるためな展開なんですよねw
モノ江の反対側の生首は窓付きの両親かモノクロ姉妹の両親だと思うんですけど、話都合上、両親かなと。首なし妊婦の件もありますし。
精神病棟まで話が続けられたらよかったけど、そういう所には自殺する手段なんかなさそうだし、あの若さで出られるとは思ってないし・・・結構矛盾だらけ。
まぁ、矛盾で云えば森林セラピーが勧められるのかどうかも不明ですしねw

まぁ、ひとつ言えることは自分だけの物語を作って楽しむゲームだから、楽しみ方は人それぞれってことですよ。